また、今年もシイの花の季節がやってきた。例年の東京では、ゴールデンウィークあたりだった記憶がするが、暖かかった春のせいか、もう先週末あたりから咲き始めている。シイの花といえば、近縁種の栗同様、その香りが独特である。ムワァーと立ちこめる、重く、青い青い香り。このシイの花の香り、昼と夜とによって、その印象は大きく違う。5月の肌寒い夜には、あたたかく甘く薫り、そんなに嫌な匂いではない。かたや、日中のサンサンたる太陽の下では、うっとうしいぐらいに青臭く、人をイライラさせる効果がある。ううん、夜の香りなんだ。
さて、この薫り、夏の草むしりの香りにも近い。いわゆる「草の息」と言われている香りだ。あまりきれいな表現ではないが、言い得て妙である。草刈り機でススキを倒しながら、進んでいく。日中の暑さを避けるため、日の出前から仕事を始めたが、頭に巻いたタオルはもう汗でビショビショである。そんなときにふっと立ち止まり、深呼吸をすると、あの青い青い香りに囲まれている。
さて、この薫り、夏の草むしりの香りにも近い。いわゆる「草の息」と言われている香りだ。あまりきれいな表現ではないが、言い得て妙である。草刈り機でススキを倒しながら、進んでいく。日中の暑さを避けるため、日の出前から仕事を始めたが、頭に巻いたタオルはもう汗でビショビショである。そんなときにふっと立ち止まり、深呼吸をすると、あの青い青い香りに囲まれている。
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