十代の私にとって、
ミロ、ピカソ、カンディンスキーは
あこがれであった
二十歳になったばかりの私は
おんぼろ飛行機にのり
電車を乗り継ぎ
バルセロナにある
モンジュイックの丘に登った
そこには健康的で明るいミロの世界が広がっていた
世を妬み少し陰鬱になっていた私とは対照的で
あまりにもあっけらかんとしていた
青臭く肩肘を張ることが大事だと勘違いしていた私は
すっかり肩すかしをくらってしまった
丘の上の風を受け
新しい自分が産まれたように感じた
ミロ、ピカソ、カンディンスキーは
あこがれであった
二十歳になったばかりの私は
おんぼろ飛行機にのり
電車を乗り継ぎ
バルセロナにある
モンジュイックの丘に登った
そこには健康的で明るいミロの世界が広がっていた
世を妬み少し陰鬱になっていた私とは対照的で
あまりにもあっけらかんとしていた
青臭く肩肘を張ることが大事だと勘違いしていた私は
すっかり肩すかしをくらってしまった
丘の上の風を受け
新しい自分が産まれたように感じた
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