汽車とセックス

2005年5月18日
セックスのBGM、こんなどうでもいいことを考えていた。
だって、通勤の地下鉄の階段を登りながら、前を歩く女性のキュートなお尻を見ていると、僕はこの階段をあと何回登らないといけないのだろうと考えてしまい、帰りたくなった。
どうでもいいこと考えて、気を紛らわそうと思った。

私の周りにはクラッシックファンが多く、セックスの時もクラッシックを聴いている奴を何人か知っている。ベートーベンの交響曲を大音量で流しながら果てる奴、パッヘルベルのカノンに合わせて腰を振る女、一番多いのはボレロに合わせながら服を脱ぐ輩、この曲は短いため絶頂期にBGMなしになるのがよいらしい。

しかし、やはりセックスのBGMと言えば、汽車である。電車ではなく汽車でなくてはいけない。シュッ・シュッ・ポッポッ、シュッ・シュッ・ポッポッ..、にわかに速くなってくるとシュシュ・ポポ、シュシュ・ポポ....、ついにはポーと長い汽笛とともに...
 この汽車とセックスは映画でもよく扱われる組み合わせであり、ビックリボースキーには裸の汽車ごっこが見事に描写されている。私が好きなのは、「たまゆらの女」でコン・リーとレオン・カーフェイが魅せる美しいベッドシーンである。汽車の振動、走り抜ける騒音、汽笛、車影が効果的に流れ、汽車とセックスの見事なフュージョンである。抱かれるコン・リーの顔の上を、汽車の窓の四角い影が通り過ぎる様はとくにすばらしい。
 私事になるが、以前同棲していた女性が東海道本線の側に住んでいた。暑い夏の夜、彼女のアパートで汗まみれのセックスをした後、川の字に寝ながら、下りの最終列車が通り過ぎるのを待っていた。そして、虫の声だけが響くのを確認し、彼女の耳元に愛をそっと囁くのだった。

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