あのヴィム・ヴェンダースの作品である。彼は、20年前に、パリ・テキサスやベルリン天使の詩などとっても評判のよい作品を何本か撮っており、彼の新作が出るとついつい見に行って、そしてがっかりするのである。この作品も全体に締まりがなく、かっての作品に見られたオーラもない。さて、この作品の見所ではなく、聴き所は音楽であろう。特にたるそうに流れてくるギターがいい、音楽の担当はT-Bone Burnette、そのたるいギターはMarc Ribot、このメンツたちはCassandra Wilsonの今年出たアルバム ”Thunderbird"にも参加しており、とっても評判がよろしい。映画中に、そのCassandraのボーカルが流れたような気がし、エンドクレジットの中に彼女の名前を探したが見つけることは出来なかった。あれは勘違い!?こういう出会いがあるのも、映画を見る楽しみの一つである。

コメント

ゆにぞん
ゆにぞん
2006年7月29日17:11

はちさん、お久しぶりです。「アメリカ、家族のいる風景」”聴いて”みます。たるそうなギター、とても好き。cassandraがアルバムを出していたこと、知らなかった。教えてくださってありがとうございます。

はち
はち
2006年8月4日15:06

ゆにぞんさん、いつも「あのね...」で始まるお話、楽しく読ませてもらってます。ふとした偶然で好きなものに出会う楽しみもあれば、好きなもののことで共感できる人と偶然出会うことも楽しいものです。筆無精な日記ではありますが、これからもよろしく。

最新の日記 一覧

<<  2025年7月  >>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112

お気に入り日記の更新

日記内を検索