先週は一週間、ある地方へお仕事に。調査の待ち時間や移動の合間に手持ち無沙汰な時間が突然訪れる。東京のオフィスにいたらネットサーインしたり、本棚から仕事と関係のない本を持ち出したり、はたまた日記を書いたりと、どうでもいいことで時間はあっと言う間に過ぎる。あいにく、本をもって行かなかった今回の出張、携帯と着替え以外に自分の持ち物がほとんどない状況で、ひたすら風景を眺める。海岸際に立つ研究施設からは、潮の満ち引きで現れては消え、消えては現れる干潟が見え、ちょうど大潮、潮干狩りを楽しむ人たちの姿がちらほら。潮が満ち始め人々が急いで引き上げたあとには、鳥たちが舞い降り餌を狙う。少し車を運転すれば、大洋に面した広大な砂浜がひろがり、独り歩けば砂の飛ぶ音に囲まれる。東京にいたら、ほとんど感じることのできない景色を楽しむ、それもプライスレス。
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