ポー川のひかり

2009年10月8日 日常
イタリアには巨匠と呼ばれる映画監督がたくさんいる、フェデリコ・フェリーニ、ルキノ・ヴィスコンティ、ミケランジェロ・アントニオーニなどなど
この監督さん、エルマンノ・オルミ、巨匠とまではいかないまでも、カンヌでパルムドールを取っており、世界ではそれなりの評価を受けているらしい。ただ、日本での評判がイマイチなのが残念
この作品も東京では岩波ホールだけの上映と寂しい
さて、この作品、キリストを記号として使い、教会や大学の古くさい権力を批判している。この太平の世の中で、批判精神に満ち満ちた作品を撮り続けることに、どれだけの意味があるのかと疑問にも思うが、これだけ平和な世の中だからこそ、余裕をもってとんがった作品に取り組めるのかもしれない。そして、その批判の先にある答えを観た者が感じ、考える楽しみが用意されている
ちなみにカンヌでパルムドールを取った「木靴の木」は、この作品とは対照的に不条理いっぱいの悲しみに満ち満ちた映画で、元気のないときに見るとかなりへこむ

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