1Q84 BOOK 1
2009年10月15日 読書
1Q84読了
後輩の村上春樹ファンの机の上にあったのを、半ば無理矢理奪って読む。かつての私は、新刊が出れば本屋へ急ぎ、自ら購入したまじめなファンであったが、ここ最近の作品は借りることが多い。
さて、読後の最初の感想は書き手としての村上春樹の健在ぶりである。音楽やファッションブランドと言った記号を適当に使いながら、我々をシュールな世界へぐいぐいとひっぱってゆく。その引っ張られ方がいやではないのだ、そこが村上春樹の書き手としての優秀さである。しかし、そのシュールな世界で必ず僕たちは迷子になる、どちらが上か下かわからなくなり、出口が見えなくなる。それは、光の届かない深い海にひとりぽつんとタンクを背負っておかれた感覚に似ており、その非日常性がまた僕たちを虜にさせる。
後輩の村上春樹ファンの机の上にあったのを、半ば無理矢理奪って読む。かつての私は、新刊が出れば本屋へ急ぎ、自ら購入したまじめなファンであったが、ここ最近の作品は借りることが多い。
さて、読後の最初の感想は書き手としての村上春樹の健在ぶりである。音楽やファッションブランドと言った記号を適当に使いながら、我々をシュールな世界へぐいぐいとひっぱってゆく。その引っ張られ方がいやではないのだ、そこが村上春樹の書き手としての優秀さである。しかし、そのシュールな世界で必ず僕たちは迷子になる、どちらが上か下かわからなくなり、出口が見えなくなる。それは、光の届かない深い海にひとりぽつんとタンクを背負っておかれた感覚に似ており、その非日常性がまた僕たちを虜にさせる。
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