ブルトンがシュルレアリスム宣言した背景としてヨーロッパを焦土へと変えてしまった第一次世界大戦が挙げられ、既存に対する絶望が不確かな希望を産んだのだ。シュルレアリスムは偶然を好みながら、その出現には時代的必然があったということか。
有給をいただいた月曜日、そのブルトンに会いに六本木へ
こんな状況のためか美術館は空いており、じっくりと作品と対峙できた
当時としては真剣に取り組んでいたのだろうが、一世紀も経った今からすると、下手な占いにしか見えない代物も混じっている
しかし、どの作品にも、新しいものにのぞむ青臭い希望が感じられた。後に大家になった画家たちを青臭いなどと評するのはおこがましいかもしれないが、どんな大家だって最初は不確かなものだった
久々に見応えのある作品群に出会え、満足な気持ちで家路につく
そして、余震に揺られながら、今回我々が出会った未曾有の体験と二十世紀のヨーロッパを重ねて考えていた

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