蜂蜜

2012年1月11日 映画
見ていてスカッとする映画もいいが、観ているときはよくわからなかったが、あとあと思い出すたびにじわじわと良さがわかってくる映画もいいものだ
いつも私は、このような作品をスルメと呼んでいるが、まさにこのトルコ映画「蜂蜜」はスルメ中のスルメである
そしてスルメ作品の良さというものは、一言で表すのがとても難しい
ああでもない、こうでもないと思い返しながら思案していくうちに、自分の中でじわじわと何かが化学反応を起こしながら、変わっていくのがわかるのだが、それが何であるかはやはり掴みどころがないのだ。それに、変わっていくのは、私の個人的な体験なので、それを良さとして他人に押し付けるわけにもいかない
でも、好きなシーンを挙げることはできる
深い森の中で、父を失った少年が切り株にもたれかかり眠っている最後のシーンは秀逸である。父なる森で、まるで切り株に守られながら眠っているように見える。持てるものは必ずいつかは失う、しかし、それは形に見えないが必ず残されたものの心に存在しつづけるだ。

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