金沢21世紀美術館に展示していた
ビデオ作品にヴィデオ・アズ・ドローイングというものがあった
日本人の作品なのだが、ビニールを頭からかぶって窒息しそうになったり、カレーライスで顔を洗ったり、掃除機で股間を吸ったりと、まことちゃんもびっくりのお下劣な映像が次々と流れる
これを見ていた還暦過ぎのおばあちゃんとおじいちゃんが大変御立腹され、「これはやっちゃいかん」、「ナンセンス」だなどと一緒に見ていたお孫さんに頻りに愚痴っていた
心地よい体験をしようと美術館にきた善良な年配の方々に、予告もなくこんな不快な作品を見せるのは失礼かとも思うが
制作者の意図は、自分の作品を見て、他人が様々に反応することであり、
きっと「いかん」と感じたおじいちゃんは窒息しそうになった制作者を見て息苦しくなったのだろう、まさに制作者の意図にはまっている
でも、フィクションとはいえ、過激な表現で観客の五感を動かすのは安易過ぎるのでは
そして、前衛芸術の価値は認めるし、嫌いではないが、やはりTPOは守るべきだろう

こういう作品を見て、こんな反応をするようになった僕はもうかなり歳をくったということか

コメント

美藤
2012年5月14日13:41

そのビデオ作品のパフォーマンスは、テレビのお笑い芸人の馬鹿騒ぎと明らかに違うものなんでしょうか?(笑)

はち
2012年5月14日23:27

残念ながら、まったく同じです(笑
ただ、テレビの中の芸人は必要以上のリアクションを取り、それを笑う音声が入っていて、完全にピエロであることに徹しているのに対し
ビデオでは、フィクションながら、ひたすら真面目に演じる製作者が映っており、見ていてとっても痛い
同じ行為でも、演出により、受ける印象がこんなに違うものかと

最新の日記 一覧

<<  2025年7月  >>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112

お気に入り日記の更新

日記内を検索