恋の罪

2012年6月27日 映画
人は野生でなくなった
社会性が強くなるに従い、欲望を被服の下に隠し、紳士淑女の振りをして日常を過ごす
しかし、吹けば飛ぶようなペンペラペンの秩序に嫌気がさし、野生に戻りたくなったり
または、野卑であることをまるで服を着るようにわざと見せつけるようになる
そんな人の性(さが)の綻びを描くことは、社会の不条理を描くことと同じぐらい、大切なテーマとして扱われている
映画のテーマとしては王道なのである
そして、売春婦の母親役の大方斐紗子をかなりエキセントリックに描いていることも味噌である

この作品、実際の事件を下敷きにしており、関係者は生きているし、裁判自体も継続中であり
そのあたりの配慮に欠けているとの批判がネット上で溢れている
だからというわけではないが、事件の抽象性だけを借り、オリジナルのストーリーで臨んで欲しかった
そこに監督のセンスが光るはずだから

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