少年と自転車

2012年9月28日 映画
ベルギー人の兄弟監督の作品
流れに引き込まれ、あっと言う間の一時間半
うん、映画は二時間じゃなくてもいいんだと素直に感心

この兄弟監督、駄目大人に囲まれた厳しい状況下で、子供たちが成長していく過程を、一貫してテーマにしており
それも、厳しい状況をドラマティックに描くのではなく、淡々と描く、この傾向は撮るたびに強くなっている
本作品でも、主人公の素直な感情の未熟ゆえに揺れ動く様が手に取るように伝わってくる
劇中で流れる、唯一の挿入曲、ベートーヴェンのピアコンがその揺れる不安を効果的に演出する
でも、この少年も大人になったら、劇中の駄目男の一人になっちゃうのかななどと、要らぬことも考える
いかんいかん、夢を持たねば

ちなみにカンヌでグランプリを獲っているが、この年、さらに上の賞パルム・ドールを獲ったのは以前日記に書いたアメリカ映画「ツリー・オブ・ライフ」
この監督さんたちは、「ロゼッタ」と「ある子供たち」でもう2回パルム・ドールを受賞しているので、遠慮してもらったのかな、これが大人の世界

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