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2014年1月29日 読書 コメント (2)
ジローのラーメンのような小説である、読んでも読んでも目の前のページは減っていかない
ジローで山盛りになったラーメン丼を前にすると完食できるのかという不安と闘わねばならず、食べ終わった後も、もう当分はジローはいいや、いやラーメンはいいや、いやいやもう満腹で何もしたくないという虚無感に襲われる。しかし、一月も経つと、また行ってみようかと思い始める。この小説では、4章の永遠に続くのではと思われる連続殺人を前に気分が萎えるのだが、道も半ばを過ぎ、5章の主人公の作家の教養小説が始まれば、このまま永遠に終わらなければと思い始め、終わったあとの余韻に浸る間もなく、また最初から読み始めたくなる
それほど魔力をもった小説である
世界の秘密という謎解きがテーマゆえ、ネタばれは厳禁であるが、これだけは言っておきたい、いつも希望する答えが待っているわけではない
コーエン兄弟やデイヴィッド・リンチを好きな人にはおすすめ

コメント

美藤
2014年1月29日21:00

ここでジローのラーメンが出てくるとは! 
仕事帰りの電車の中で吹きましたよー(笑)

デイヴィッド・リンチかぁ・・・好きかなぁ?観だすとやめられないんですけどね。
5章だけ読んじゃダメですかしら?ダメですね・・はい。

はち
2014年1月29日23:13

1から4章まではどの順で読んでも大丈夫だと思うけど
やっぱり5章は最後のごほうびなんですよね(笑

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