わたしは英国王に給仕した (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)
2014年4月3日 読書
思い違いしていることに気がついた時、いつからだろうと思い出そうとするが、そんなことが思い出せるぐらいなら、最初から勘違いなんてしてない
大好きな作家、ミラン・クンデラがとっくにノーベル賞を受賞してたと思っていた。きっと、候補に挙がっているのを毎年聞いてて、記憶違いになったのだろう。同世代のチェコの小説家にフラバルという人がいるのを知ったのはこの本が出版された2010年、ということでかなり最近。日本では、映画のほうが、2008年に先に紹介されていることになる。映画が公開されたとき、面白い題名だとは思ったものの、私のアンテナは全然反応せず、見なかった。題名だけは憶えていたので、このシリーズで出されたときに、クンデラと同世代のチェコ作家の作品で、映画化もされてると知り、少しアンテナは揺れたものの、やっぱり読まなかった。
ついに読みました。面白い!二十世紀らしい作品で、シュールレアリズムの伝統とマジックリアリズム萌芽を感じさせる
若い頃はペシミストなクンデラに共感してたが、歳をとると、こういうオプティミスティックな作品にほっとする
それはクンデラがチェコに絶望し去ったのに対し、フラバルが国に残り可能な範囲で執筆活動を続けたことにも表れているのだろう
それにしても、スペイン文学でも、このチェコ文学でも、これだけ外国の小説が翻訳されてる日本って、すばらしい
大好きな作家、ミラン・クンデラがとっくにノーベル賞を受賞してたと思っていた。きっと、候補に挙がっているのを毎年聞いてて、記憶違いになったのだろう。同世代のチェコの小説家にフラバルという人がいるのを知ったのはこの本が出版された2010年、ということでかなり最近。日本では、映画のほうが、2008年に先に紹介されていることになる。映画が公開されたとき、面白い題名だとは思ったものの、私のアンテナは全然反応せず、見なかった。題名だけは憶えていたので、このシリーズで出されたときに、クンデラと同世代のチェコ作家の作品で、映画化もされてると知り、少しアンテナは揺れたものの、やっぱり読まなかった。
ついに読みました。面白い!二十世紀らしい作品で、シュールレアリズムの伝統とマジックリアリズム萌芽を感じさせる
若い頃はペシミストなクンデラに共感してたが、歳をとると、こういうオプティミスティックな作品にほっとする
それはクンデラがチェコに絶望し去ったのに対し、フラバルが国に残り可能な範囲で執筆活動を続けたことにも表れているのだろう
それにしても、スペイン文学でも、このチェコ文学でも、これだけ外国の小説が翻訳されてる日本って、すばらしい
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