むなしさではないのだが、底のない不安感に襲われる

4人の男女の群像劇で、劇団出身の監督だけあって、20世紀の伝統である不条理劇ふうに仕上げている
集団の暴力に人が不条理を感じていたのは人がサルだったころからかもしれないが、20世紀特有の不条理とは、国家の形や社会システムや集団の価値観など、もろもろのレベルで、刻々と状況が変化するなかで、不安を感じることだと思う

急激な進歩の陰に不安あり

人は不安になると、自分から変化し流れに迎合する人と、あくまでも昔の自分に固執し時代に抗い、取り残される人に分かれる。その状況を、「私のデボン紀は終わったよ」とか「俺はまだデボン紀なんだよね」という喩えで語らせるセンスに拍手

弱き人は、唯一、人との記憶に救われる

まだ貧しかった時代の私にとって、他人と共有した料理と言えば、すき焼きじゃなくて、水炊きなんだよな、そういえばあの時代、不安なんてあまりなかったような、でも、それは私がまだ幼く無邪気だっただけ?

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