先週、一週間の出張が入り、旅のお伴は何にしとようかと迷いに迷って選んだのがこれ
ネルーダの詩集をアマゾンで検索してたら、関連本で見かけたのが縁、そう言えばチリの探偵ものなんてそうそう読む機会はないしと、図書館に予約
南米の人たちにとってのもうひとつの9.11、アジェンデ大統領がピノチェト将軍のクーデターで倒れされたあのころの、大統領の盟友、詩人ネルーダに雇われた探偵のお話。9.11には複雑な国際関係が背景にあるため、そのあたりを含めて、キューバ、東ドイツの東側陣営、ニクソン率いる西側陣営が入り乱れるが、よくも素人探偵の主人公が殺されもせずに国境を自由に行き来する不自然さ、さらに最後はナチ残党の影まで出てきて、よくわかない状況に。まあ、当時のチリはそれほど混乱していたということか
小さな物語のリアリティが、残念ながら、イザベル・アジェンダ、ホセ・ドノソ、さらにはロベルト・ポラーニョという同じチリ出身の有名どころの作品と比べると、弱いため、あのころの批判精神を含んだ大きな物語が伝わりにくい

そう言えば、ホドロフスキー監督もチリ出身、新作「リアリティのダンス」を見に行かねば

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