ジェスチャーしか使えなかった僕たちが、話をするようになり、たまには石盤に記録なんかして、さらには他の人が作った物語を羊皮紙に写し取ったり、それじゃ満足出来ず紙に印刷してみんなに売ったり、と思ったら印刷なんかやめて電子テキストをネットを使い世界中に瞬時に届けられるように、でも小学校では相変わらず紙を使った手習いを教えてくれる
このような表現の文化的発展を人類の進化として捉えようとする試み、あまりにもテーマが壮大で心配になるが
表現の文化的発展と線(ライン)がどう関係するのか!?とワクワクしながら本を手にとる
見えるラインである糸と見えないラインである軌跡なんかに触れながら、身体動作による記述(writing)と線描(drawing)の違いという核心へとせまるりつつ、最後は、単純でわかりやすい思考(直線)が優先される現代文明批判を吠える
文化人類学者であるため、ヨーロッパの事例に加え、アポリジニ、アマゾン、パプアニューギニア、中国などなど世界中の文明の事例を取り入れて作られた普遍的なストーリーを追いかけようとするも、曲がりくねった思考の連結器で軌跡が見えず、やはり迷子になってしまう
あまりにもピンとこなかったので、やっぱりイギリス人は抽象的なテーマが苦手なのかと著者のせいにして、似たようなテーマを扱っているフランス人の本で再チャレンジすることに
暇つぶしには最高の本!

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