国宝展@上野

2014年12月2日 読書
上野に国宝展を観にゆく
この企画も3回目らしく、忘れた頃にやってくるオリンピックのような感じがある
国宝は国の歴史的価値を考慮して決められているため、美的なものというより、時の権力に関わった仏や神を具象化した渋いものが多い
人や自然に秘められた力強さや美しさを描くことに目覚めた近代絵画にくらべて、神事や仏事に使われた道具や漢文で書かれた経典の良さを受け入れるにはかなりの経験が必要となる。熟成されたワインと同じく、具象の下に多層に織り込まれた文脈を理解するのはわれわれ素人にはほぼ不可能であり、解説文を読んでへ〜と感心して終わりとなる
とくにその傾向は飛鳥奈良時代の作品にみられ、優美な平仮名で書かれた土佐日記の写本を観たとき、正直ほっとした
ここから美しい日本の私が始まったんだと

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