黒衣の刺客

2016年3月10日 映画
台湾の侯孝賢は好きな監督さんの一人だ、名前の発音なんて好き嫌いと関係ないけど、好きだから、ホウ・シャオシェンという音を聞いただけでなんか嬉しくなる
初期のノスタルジックな「冬冬の夏休み」や「童年往事 時の流れ」もいいし、激動の時代に翻弄される市井の人々を描いた代表作「非情城市」も大好きだ。21世紀になると、近代化の産物である都市生活者の寂寥を描いた「ミレニアム・マンボウ」を発表したりと、この監督さんの作品は台湾の歴史とともにあり、絶えず変化している

そんな彼の新作、中国の歴史もの「黒衣の刺客」を馬場の名画座で1月末に見た
ここのところずっとコンビを組んでいるスー・チー、もうすぐ40だというのに、まだまだ美しい。美しい衣装に、美しい景色、そしてたわいもない寓話、ん!?、なんかデジャヴを感じると思ったら、正月にレンタルして見た「ザ・セル」のターセム監督の「落下の王国」のデジャブだ。正直、途中何度も眠くなり、何度も落ちる。そして、素朴な「冬冬の夏休み」と同じ監督さんの作品とは思えないほど手が込んでいる
ホウ・シャオシェンは失敗をおそれず新しいものにまだまだ挑戦しているのか、それとも名をなした監督の末期の作品か、どちらなのかは今の私にはよくわからなかった

まあ、併映で大好きな「非情城市」を観られたから良しとしよう

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