夏をゆく人々

2016年3月23日 日常
夏をゆく人々
若人の成長を題材とした映画での、監督と主人公の関係は、獅子は我が子を千尋の谷に落とすという言葉そのままである。主人公の成長を温かいまなざしで見守りながらも、ロクでもない大人たちに翻弄される状況下に放ち、蜜を取って巣箱へ戻ってくる立派な働き蜂になることを願う。できた監督さんであればあるほど主人公への放任ぶりが発揮され、この監督さんの放任ぶりにはヨーロッパの自由主義に耐えうる人格形成の厳しさがあり、その果てにある人間的温かさはアジア人の我々にとって眩しい。数日経てば、その眩しさが愛おしさに置き換わっていることに気づく
カンヌらしい作品

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