絵画の鑑賞は、われわれの感性に訴えてくる美学的要素と、世界をイメージして表現する表象的要素、さらには日常のわずわしき行為からわれわれを開放してくれる娯楽的要素などから成っている
フリューゲルの風俗画は娯楽的要素が、アンディ・ウォーホルのポプアートは表象的要素が、モナリザは美的要素が、というように絵画によって鑑賞方法も変わる。もちろん、ひとつの要素だけでなく、複数の要素が絡んでくることもある
さらに美学的要素は主観なので、人によって違う

印象派のルノワール、じつは私苦手でして、どのように鑑賞してよいのかいつも戸惑ってしまう (しょこらさん、ごめんなさい)
他に戸惑う画家として梅龍とラッセンがいる
梅龍はルノワールの日本版なのでわかるのだが、天下のルノワールをラッセンと同列にするのもいかがなものかと思うが、私の美学的要素が反応しないのだから、しょうがない

そんな嫌いじゃなけど、好きにはなれないルノワールに会いに六本木へ
あのふわふわとして、とらえどころの無い柔らかさが、にっこりと微笑んでくる
人間不思議なものでにっこりされると悪い気はしない。こちらもにっこりと返すのがルノワールの素直な鑑賞の仕方なのかと
というわけで、にっこりしながら歩いてるとあっという間に観終わってしまった
うん、ルノワール悪くないかもと思いながらも、秋に上野でゴッホとゴーギャンに会えるのを楽しみにしている自分がいる

コメント

しょこら
2016年6月4日8:16

言われてみると、ルノワールの人物画は大抵にっこりしていますね。
彼の写真を見ると、美形だけどむっつりとした表情だから
作品の柔らかさは画家と相反するものへの憧れみたいなものだったりして。

ちなみに、私はあんまりゴッホもゴーギャンも好きでないのです…。
絵というべきか、人というべきかはわかりませんが
折角の機会なので、私も秋に上野に行ってみます。

はち
2016年6月4日20:09

好きな画家はまちまちだけど
絵を愛でる心はみんな一緒ですね

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