新宿のオペラシティーへ、アメリカの若手写真家の展覧会を見に行く、美藤さんのレビューつながりである

裸の写真が並ぶ、半分はポートレイトすなわちスタジオでの裸、残り半分は自然の中の裸

ポートレートは、はにかむ人、ドヤ顔する人、すまし顔するひと、人それぞれで飽きない。写真に陰がないから屈託なく見られる。ちなみに陰部もないけど、モンモン(紋紋)だらけ

選ばれた自然は凍りついた滝など青を基調としたものと、紅葉や赤い実など赤を基調としたものが中心、どちらも見る者をはっとさせる、そんじゅそこらでは見ることの出来ない、それだけで十分に被写体になりそうな非日常の自然が、美しく撮られている。なぜ?とい雰囲気で、その自然のなかで裸の男女が戯れている。芸術なので、なぜという問いが愚問なのはわかっているつもりなのだが、違和感は否めない。
なんだろう、この違和感は、マネの「草上の昼食」、森にピクニックにきた服を着た男性二人と裸の女性が座りながら、こちらへ微笑む
うん、あんな感じです。それまでの常識を打ち破ろうとした印象派同様、非日常的な自然のなかに不自然なヌードが配置され、われわれの意表をついてくる

やはり、うまくは説明出来ないが、これはこれで楽しい芸術体験
ここまで来ると、次は見る側に裸を強制するぐらいしないと、新鮮さは得られないといつも思う
ということで、芸術と変態は紙一重なんだと納得、それを大声で出張する会田誠はやっぱりすごい、来月市ヶ谷で彼の個展がある、今から楽しみだ

コメント

美藤
2016年6月28日13:08

氷瀑や川の上のヌード見てて浮かんだのは「Sperm」。なんとも心もとないむきだしの種=ヒト、そんな印象でした。

>次は見る側に裸を強制するぐらいしないと
同じこと思いました。あの壁の写真を裸のひとびとが観賞する、という図を想像(笑)

はち
2016年6月28日14:50

考えますよね、同じこと
ディーバのベトナム少女じゃないけど、「私、風邪ひいちゃうわ」
ここのセリフは覚えてます

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