リップヴァンウィンクルの花嫁
2016年11月11日 映画 コメント (1)
岩井俊二、久々の実写映画、相変わらず、この監督さんは残酷なおとぎ話を作らせるとうまい。
残酷なのだが、おとぎ話なので、見ている側は受けとめられる
ただ、これを実際の話だと見てしまうと、無理やりの設定や矛盾が気になって、おとぎ話には入り込めない。見る前に、おとぎ話だからねと三度唱えて、心の準備をする必要がある
正直者だが不器用な主人公が、結婚をきっかけに、坂をコロコロと落ち、さらに様々なものを失う。人は、どん底を経験し、色々なものを失って、強くなってゆく。
もう、そのコロコロと落ちてゆく様が絵に書いたようにわかりやすい
悪魔と天使をミックスしたような綾野剛といい、意地悪な姑役の原日出子といい、いかにもおとぎ話に出てきそうな役柄がわかりやすくていい
映画終了間際、老いた母親が、AV女優だった娘の遺骨を置いた仏壇の前でおもむろに服を脱ぎ、ずっと疎遠になっていた娘の気持ちをわかろうともがくシーンは強烈で、思わず感情移入しておとぎ話であることを忘れてしまいそうになるが、
長い長い映画も、生まれ変わった主人公のシーンで突然終わり、浦島太郎のようなおとぎ話であることを思い出す
残酷なのだが、おとぎ話なので、見ている側は受けとめられる
ただ、これを実際の話だと見てしまうと、無理やりの設定や矛盾が気になって、おとぎ話には入り込めない。見る前に、おとぎ話だからねと三度唱えて、心の準備をする必要がある
正直者だが不器用な主人公が、結婚をきっかけに、坂をコロコロと落ち、さらに様々なものを失う。人は、どん底を経験し、色々なものを失って、強くなってゆく。
もう、そのコロコロと落ちてゆく様が絵に書いたようにわかりやすい
悪魔と天使をミックスしたような綾野剛といい、意地悪な姑役の原日出子といい、いかにもおとぎ話に出てきそうな役柄がわかりやすくていい
映画終了間際、老いた母親が、AV女優だった娘の遺骨を置いた仏壇の前でおもむろに服を脱ぎ、ずっと疎遠になっていた娘の気持ちをわかろうともがくシーンは強烈で、思わず感情移入しておとぎ話であることを忘れてしまいそうになるが、
長い長い映画も、生まれ変わった主人公のシーンで突然終わり、浦島太郎のようなおとぎ話であることを思い出す
コメント
この映画には母親役として、毬谷友子、原日出子、そしてりりィさんが出ていたのだが、そのりりィさんが今朝死んだらしい
死んだ娘の遺骨の前で嗚咽した母親役のりりィさん、合掌