リンクつながりのレモネードさんの日記を読んでの、初佐藤正午
斜に構えた、理屈っぽいおじさんの文章が続く。まるで自分を見ているようで、嫌気がさしながらも、伏線の続きが知りたくて、最後まで読む。
抽象的な観念の世界を描く芥川賞を意識しながら、対極にあるリアルな感情にまみれた物語の世界を楽しませてくれる。
心優しきヤニ中万歳!の物語であり、海外の作品によくあるアル中、ヤク中に比べてインパクトはどうしても弱い。アル中、ヤク中は失われた記憶を求めて逆時系列に真実を探しにいくのだが、ヤニ中は記憶喪失することもなく、物語の起伏を作るため作者がわざわざ主人公に勝手な勘違いをさせる必要がある。ここの仕込みに付き合うのが少しまどろっこしいが、仕込みに乗ってしまえば、後半は自然に楽しめる
斜に構えた、理屈っぽいおじさんの文章が続く。まるで自分を見ているようで、嫌気がさしながらも、伏線の続きが知りたくて、最後まで読む。
抽象的な観念の世界を描く芥川賞を意識しながら、対極にあるリアルな感情にまみれた物語の世界を楽しませてくれる。
心優しきヤニ中万歳!の物語であり、海外の作品によくあるアル中、ヤク中に比べてインパクトはどうしても弱い。アル中、ヤク中は失われた記憶を求めて逆時系列に真実を探しにいくのだが、ヤニ中は記憶喪失することもなく、物語の起伏を作るため作者がわざわざ主人公に勝手な勘違いをさせる必要がある。ここの仕込みに付き合うのが少しまどろっこしいが、仕込みに乗ってしまえば、後半は自然に楽しめる
コメント
今まで書いた文章にその秘密をこぼしてしまっていたかなと焦り、読み返したのですが、「月の満ち欠け」繋がりだったのですね。(ここも繋がりました!)佐藤正午さんは不思議な小説が多いです。どこかに連れて行ってくれるし、私にとっては預言者みたい。また読んでみます。
運命の秘密、私は深い深い森の奥の洞穴に埋めて来ました、こぼしてしまう前に。