ジャコメッティ展@国立新
2017年7月20日 読書
我々が見ているものと、我々が認識する以前にそこに存在するものは違うのか?よくあることだが、思い込みによって我々の見方は大きくバイアスを受ける。例えば探し物をしている時、目の前にありながら、それが見えてなく、無い無いと大騒ぎする時がある。焦れば焦るほど、ものは見えなくなり、目の前にあるものさえ見つけられない。当たり前なのだが、やはり、我々が見て認識しているものは現実とは少しずれている。少しね!
真面目なジャコメッティは、焦りは禁物と、日がな一日、対象を描いては消し、消しては描き、自分の目の前にあるものをありのままに捉えようとしたらしい。なんと真面目でご苦労なことであろう。そんな、彼が造った彫刻を前に、私たちが見ている彫像そのものから意味するものを探そうとする。彼が苦労して、バイアスを取り除いてくれたのに、やはり我々はバイアスなしでは鑑賞できない性なのか。でも、時々、彫像をちらりと見た瞬間に無垢な自然を感じられたような気がする時があり、それはそれで嬉しくなってニヤリとする。きっと思い込みなんだろうけどね。
真面目なジャコメッティは、焦りは禁物と、日がな一日、対象を描いては消し、消しては描き、自分の目の前にあるものをありのままに捉えようとしたらしい。なんと真面目でご苦労なことであろう。そんな、彼が造った彫刻を前に、私たちが見ている彫像そのものから意味するものを探そうとする。彼が苦労して、バイアスを取り除いてくれたのに、やはり我々はバイアスなしでは鑑賞できない性なのか。でも、時々、彫像をちらりと見た瞬間に無垢な自然を感じられたような気がする時があり、それはそれで嬉しくなってニヤリとする。きっと思い込みなんだろうけどね。
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