ザ・カルテル
いやいや、このふた月は長かった
6月終わりから仕事が詰まっていて、当初二週間を予定していた帰省も一週間弱で切り上げて仕事に追われる。先週末で大きな仕事の山もほぼ峠を越して、ほっと一息
何が辛かったかって、趣味の夏山、今年はどこにも行けず仕舞いだったこと

そんな仕事に明け暮れた今年の夏のストレス解消は、ウィズロウの「麻薬との戦争」
犬の力とザ・カルテル、どちらも上下巻で、総ページ数2000ページ弱を一ヶ月弱かけて読む
帰省、仕事とも移動が多く、このひと月の半分近くは車を運転していたか、船に乗っていたような。というわけで、その半分は本が読めなかったので、2000ページを実質15日ほどで
特に最後の300ページほどは止まらず、ぐいぐい引っ張られる

そして、先ほど無事読了!
すっかり打ちのめされました。圧倒的な暴力の世界、それもかなりリアルな北中米をめぐる悪の世界。打ちのめされながらも読めたのは、暴力の溢れる世界でありながらも、わずかながらも未来があるのではという希望にすがったため
いやいや、ウィズロウさん、ちらりと希望を持たさせるのうまいんだな
心折れそうになると、頃合いを図ったかのように、家族の話が展開されて、希望に救われる

まあ、どんなにひどい世界でも希望はあることはあるんだろうけど、悪に簡単に踏み潰されそうなほど脆い希望で、それが続編、ザ・ボーダーで未来につながっているのか、ちょっとワクワク
でも、時代はメキシコとアメリカの国境に壁を作ろうとするトランプさんなんだよね、希望はあるのか!?
でも、続編を読み始めるまで、しばし休憩、遅れた夏休みです

コメント

はにゃ。
2019年8月26日11:02

お疲れ様でした~。なんというか、ウィンズロウの社会熱に浮かされて読み続けることが出来るようなハードでヘヴィーな小説2作ですよねぇ。小説の出来はさることながら、ウィンズロウという人に票を投じたいという気持ちになりました。

この次の作品が『ダ・フォース』がニューヨーク警察の堕落についてやはりパワー全開で書いて。で、『ザ・ボーダー』なので、どれだけ社会悪に怒っているのかと。トランプにも、しょっちゅう直接ツィッターで文句言ってますしね。

ニール・ケアリーの頃とはまるで異なる作家になったと思いますが、ウィンズロウに対する敬意とついていきますーって気持ちは強まるばかりです。へへ。

はにゃ。
2019年8月26日16:14

あ、「小説の出来はさることながら」とか言っちゃってますけど、私はとても感銘を受けた作品でした。ほぼ戦争物のように、ここまで人は残虐になれるのか、、、、と思いましたけれどね。これがドキュメンタリーのように、ほぼ事実であるというメキシコの状況が非常に悲しい。

はち
2019年8月26日23:13

この次が「ダ・フォース」だったんですね、
犬の力はすごいよと、はにゃさんに脅されて(!?)、ウィンズロウ初心者の私は、確か「ダ・フォース」から読むことにしたような記憶があります。そして、準備運動万端で、今回のメキシコもの挑戦へ
いやいや、夏休みにはもってこいの楽しい読書でした
こんなすごい怒るアメリカ人がいることを教えてくれた はにゃ。さんに感謝!

はにゃ。
2019年8月28日17:16

^^)v

はにゃ。
2019年8月29日14:53

ちょうど、ウィンズロウのインタビューが。
私のとこにURLメモしてありますけど。
『9割は事実だ。』そうです。

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