リチャード・パワー、渾身の一冊。ピュッリッツァー賞受賞、評判は良い
訳者あとがきによれば、原題のオーバーストーリーは超小説という意味ではなく、林冠層という意味らしい
前作の「エコー・メーカー」が神経のお話で、今回は森
神経と森って似てる〜、神経も森もたくさんの部品が階層的に絡まってできている複雑系、レジリエンスが高くて系自身は安定なんだけど、外的ストレスがじわじわと加え続けられると、ある日突然ポキッと折れてしまう。そして一度壊れてしまうと、元に戻るのは難しい。だから壊れてしまう前に、僕たちはもっと永いスパーンで思考するようにし、太古から存在し続けてきた系の声なき声に耳をすまそうという話
あまりにも大き過ぎ、直接見ることができない複雑進化系を対象にしているため、複雑進化系そのものの記述より、その系に様々な形で関わっている人たちの群像劇になっており、直接見ることができないものがなんとなく見えてくる
こうやって書くと説明的で、説教臭い話なのかと思っちゃうけど、そうならないのが、リチャード・パワーのすごいところ。ただ、押し付けがましくないだけに、話の核は見えにくく、読む側もそれなりのものを得るためにはそれなりに苦労する
あ〜、疲れた〜
訳者あとがきによれば、原題のオーバーストーリーは超小説という意味ではなく、林冠層という意味らしい
前作の「エコー・メーカー」が神経のお話で、今回は森
神経と森って似てる〜、神経も森もたくさんの部品が階層的に絡まってできている複雑系、レジリエンスが高くて系自身は安定なんだけど、外的ストレスがじわじわと加え続けられると、ある日突然ポキッと折れてしまう。そして一度壊れてしまうと、元に戻るのは難しい。だから壊れてしまう前に、僕たちはもっと永いスパーンで思考するようにし、太古から存在し続けてきた系の声なき声に耳をすまそうという話
あまりにも大き過ぎ、直接見ることができない複雑進化系を対象にしているため、複雑進化系そのものの記述より、その系に様々な形で関わっている人たちの群像劇になっており、直接見ることができないものがなんとなく見えてくる
こうやって書くと説明的で、説教臭い話なのかと思っちゃうけど、そうならないのが、リチャード・パワーのすごいところ。ただ、押し付けがましくないだけに、話の核は見えにくく、読む側もそれなりのものを得るためにはそれなりに苦労する
あ〜、疲れた〜
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