予想屋さん

2020年5月6日 日常
競馬、ボート、自転車と言ったギャンブルは色々な人が関わって成り立っている
主催者、選手、投票券を買うお客さん、果ては、敗れた投票券を掃除する人まで
そんな色んな人で溢れている場内、なけなしのうん万というお金が飛んでいくから、発走前は殺気だってるが、終わってしまうと、ゆるい空気がどよ〜んと漂っていて嫌いではない。国破れて山河あり

そんなギャンブルには、予想することを生業としている人たちがいる。予想屋さんと解説屋さん。場内の予想屋さんは個人商店的なもので木箱の上に立ってレースの展開予想を熱く語る、小銭をそっと差し出したら、予想を書いた紙切れをそっと渡してくれる。一方、解説屋さんは大小さまさまなメディアに属していて、場内にはいない。
予想屋さんはその名の通り、予想を有料で教えてくれる。もちろんその予想に根拠がなく、みんな悩んだ時のおみくじのような感覚で気軽に買う。もちろん、ほとんどの予想は外れるため、レース後に予想屋さんに嫌味を言う客はいるが、予想屋の言うことを信じて投票券を買うのはあくまでも自己責任である。
かたや、解説者、レースに関わるあらゆる情報を提供してくれ、レース展開の予想もやり、さらにはレース後の解説までしてくれる専門家なのだ。なんでも知っていて、その蘊蓄に富んだ話を読んだり、聞いているだけで面白い。解説者は予想を当てることを一義にしていないため、自分の予想が当たれば、その選手の強さに素直に感心し、予想が外れても、予想外の力を発揮した選手に驚き、そして、これからが楽しみですねと結ぶ

前置きが長くなったが、コロナの専門家たち、わからないものを予想することになかなか苦労している
多くの専門家たちは解説者に近く、なんでも良く知っているが、コロナについてはよくわかっていないことが多く、これと言った絶対的な対策はまだ定まっていないため、無難な対策を解説する人、極端な攻めの対策を主張する人、過剰な対策を諫める人、人それぞれだ。競馬の解説屋さんの言うことがバラバラなのを聞くのは楽しいが、今回は命にかかわることなので、心配になる
もちろん、モデルを専門にする予想屋さんもいるにはいるが、モデルでわかった理想の形に現実を近づけるのは甚だ難しく、無難な対策に終始すれば芳しい効果が見えないため、モデルの確かさを部分的に確認できるに過ぎない

同じ国破れて…でも、自己責任でない今の状況はとても心苦しい


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