今年の夏は、心と体のバランスが悪く、酷く疲れることが多々
もう、頭も体も動きませんという状態に追い詰められそうに何度もなる
以前、うつで休職を体験していて、その時の通院経験から、対処法はそれなりに習得していて、なんとかなっている
対処法と言ったって、所詮は誤魔化しでしかなく、休むが一番
ということで、今年の夏以降は時間を作ってはサボってます
けど、いろんなところで聞くけど、この休むことが一番難しい。逆に、休めるのはまだ調子が悪くない証拠と思ってしまう
調子が悪いと休むことがままならない

夏場も過ぎて、だいぶ落ち着き、読書でも始めるかと思ったときに、手に取ったのが心の病がらみの本2冊、さらに落ち着いてきた冬、思い出しながら感想を


最相葉月のセラピスト、日本の心理学の巨人、河合隼雄が日本に広めた心理療法の一種、箱庭療法の話から入り、セラピスト、今の心理療法士と言う職業の歴史について淡々と語っている。彼女の文章は丁寧で誠実で、読んでいて落ち着く
そして、衝撃のカミングアウト、でも彼女はあまり騒ぎ立てない

最後、人間とは?、社会のなかの人間とは?と言う根源的なテーマに向かい、色々あっていいんだよという優しい雰囲気で本は終わる
うん、人間、コミュニケーションが大事だなと納得。
私も小さい頃、コミュニケーションが苦手で、そのまま人と関わらない仕事に就きたいと思っていた。たまたま運良く、ひとり気ままでワガママを押し通せる職に就いてしまった。この若い時に苦労しなかったことのしっぺ返しがこの歳でブーメランのように自分に帰ってきたと思っている



もう一冊は、山本文緒の「再婚生活 私のうつ闘病日記」
こちら、うつを患った著者の痛い話
さすが直木賞作家、痛いを描かせるとうまい。うつを患っている著者はこれでもかと大袈裟に騒ぎ立てる。これは演出かと疑うが、ありのままの壮絶なうつ日記らしい。あとがきの書き手は別人かと思うほど落ち着き払っており、治るってこういうことかと納得。そして、さすが作家、その言葉に勇気をもらう


今年もあと少し、世間も私もあまり良くなかった年だったかもしれないが
良い悪いは別にして、こんな年もある
まるで論語の世界に入りつつある

コメント

美藤
2020年12月17日0:15

「セラピスト」は何年か前に読みました。
セラピストの仕事は対話のための沈黙を用意すること、という意味の一文が心に残っています。

hana
2020年12月19日0:31

はちさま^^

> 逆に、休めるのはまだ調子が悪くない証拠と思ってしまう

 これホントにそうだと思います。
 それにグチグチ言ってる時もまだ大丈夫。思考が停止すると言葉は出ません。

 体と心は繋がっているものだとつくづく思います。

はち
2020年12月20日23:23

美藤さん
そうそう、心の声を聞くためには待たないといけない
黙って待てない私には新鮮過ぎ!

hanaさん
体と心が繋がって、メシがうまいと感じられるのが一番ですよね

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