リスボンへの夜行列車
2021年3月30日 日常 コメント (2)
ジェレミー・アイアンズ主演映画の原作ということで、ずっと気になっていたが、未読リストに埋もれていた。
数ヶ月前、日記仲間のhanaさんのところで、リスボンと言う文字を見つけたことが転機となり、私は主人公とともに列車でリスボンへ向かうことになる
読者であるおじさんの私、ベルンの高校で古典の先生をしている主人公のおじさん、主人公がふとしたきっかけで興味を持ったポルトガルの困難な時代を生きたお医者さんのおじさんの、おじさん3人の揃い踏み。
主人公のおじさんはポルトガル人医師の人生を追いかけ、読者の私は主人公のおじさんの人生を追けかける。人生は線路のようにいくつかのポイントを通過しながら、一本の線としてつながり、さらに大切な人の人生と交差をしながら覚醒することもあれば、戻ることはできないポイントにめまいを感じる。でも線路は続くよ
主人公の古典の先生は、独裁時代の困難な状況下で生きたポルトガル人医師の人生を通して、人間は尊厳をどう守るべきかという壮大なテーマが存在した時代がかつてあったことを知り、自分の線路を進むべく覇気をもらう。そして、現代のぬるま湯の時代に過ごしている私は覚醒した主人公から少し覇気を分けてもらう
3人とも不眠症になまされており、世代は違えど共感を覚える
「薔薇の名前」を好きな人におすすめ
数ヶ月前、日記仲間のhanaさんのところで、リスボンと言う文字を見つけたことが転機となり、私は主人公とともに列車でリスボンへ向かうことになる
読者であるおじさんの私、ベルンの高校で古典の先生をしている主人公のおじさん、主人公がふとしたきっかけで興味を持ったポルトガルの困難な時代を生きたお医者さんのおじさんの、おじさん3人の揃い踏み。
主人公のおじさんはポルトガル人医師の人生を追いかけ、読者の私は主人公のおじさんの人生を追けかける。人生は線路のようにいくつかのポイントを通過しながら、一本の線としてつながり、さらに大切な人の人生と交差をしながら覚醒することもあれば、戻ることはできないポイントにめまいを感じる。でも線路は続くよ
主人公の古典の先生は、独裁時代の困難な状況下で生きたポルトガル人医師の人生を通して、人間は尊厳をどう守るべきかという壮大なテーマが存在した時代がかつてあったことを知り、自分の線路を進むべく覇気をもらう。そして、現代のぬるま湯の時代に過ごしている私は覚醒した主人公から少し覇気を分けてもらう
3人とも不眠症になまされており、世代は違えど共感を覚える
「薔薇の名前」を好きな人におすすめ
コメント
自分以外の人の人生を辿る旅に出てしまったグレゴリオでしたね。
スイスという内陸の国から海に面した(それもコロンブスが新大陸を目指して船出した)リスボンという街の旅。内的と外的を象徴しているようでした。自分の世界を拡げることは他者への理解にも繋がる、その逆も然りでしょうか。
> 「薔薇の名前」を好きな人におすすめ
ええっ〜、薔薇の名前ってどこかにあったかしら?
そもそも薔薇はどこに出て来たのかしら?
ええ、ええ、ええ〜?? 思い出せない〜〜(涙)
読み直さねば^^
読後、自分の世界を拡げなさいと勇気をもらう
「薔薇の名前」 、舌足らずでしたね
同じく哲学者が書いた小説、ウンベルト・エーコーの「薔薇の名前」のこと
日記を読んでくれる他者への理解が足りないことを反省(笑