「朗読者」で有名なベルンハルト・シュリンクの小説
この前に読んだ「リスボン…」とは、ドイツ語で書かれた小説つながり
さらに、どちらも、近代の困難な状況下で生きた他人の謎を、主人公のおじさんが追いかける体を取っている。
「リスボン」では、主人公の古文の先生が古本屋でたまたま手にした私家版の本を通してリスボンの医師の人生の謎解きにのぞみ、「オルガ」では主人公の男性が骨董屋さんでなんとか手に入れたノルウェーのトロムソ局留めの手紙を通してポーランド系ドイツ人女性オルガの人生の謎解きがのぞむ
よく言われることだが、困難な状況下で一番被害を被るのは立場の弱い女性や子供であると
この小説でも、オルガという女性が、遅れてきたドイツ人が強国の一員になる夢に浮かれていたドイツ帝国時代、ナチスの独裁時代、戦後の東西に分断された時代を通して、ものも言わずに、いや、ものを言えずに耐え忍んだ行く末が描かれている
同時代に生きた人でも、「リスボン」のお医者さんにはロマンが残り、スラブ人によくある名前の女性オルガには不条理が残る
ただ、オルガに希望がないかと言えばそうでもなく、「リスボン」と同じく、主人公の男性が、困難な時代を過ごしたオルガの人生から覇気をもらい、それを読んで私も少しの覇気をもらう
この前に読んだ「リスボン…」とは、ドイツ語で書かれた小説つながり
さらに、どちらも、近代の困難な状況下で生きた他人の謎を、主人公のおじさんが追いかける体を取っている。
「リスボン」では、主人公の古文の先生が古本屋でたまたま手にした私家版の本を通してリスボンの医師の人生の謎解きにのぞみ、「オルガ」では主人公の男性が骨董屋さんでなんとか手に入れたノルウェーのトロムソ局留めの手紙を通してポーランド系ドイツ人女性オルガの人生の謎解きがのぞむ
よく言われることだが、困難な状況下で一番被害を被るのは立場の弱い女性や子供であると
この小説でも、オルガという女性が、遅れてきたドイツ人が強国の一員になる夢に浮かれていたドイツ帝国時代、ナチスの独裁時代、戦後の東西に分断された時代を通して、ものも言わずに、いや、ものを言えずに耐え忍んだ行く末が描かれている
同時代に生きた人でも、「リスボン」のお医者さんにはロマンが残り、スラブ人によくある名前の女性オルガには不条理が残る
ただ、オルガに希望がないかと言えばそうでもなく、「リスボン」と同じく、主人公の男性が、困難な時代を過ごしたオルガの人生から覇気をもらい、それを読んで私も少しの覇気をもらう
コメント