すばらしき世界

2021年10月3日 日常
すばらしき世界
書き逃した映画の感想

西川ワールドにはクセのある男性主人公がつきもので、見ているものを彼女の作った世界へ導いてくれる
蛇イチゴの宮迫、ディア・ドクターの鶴瓶、そして永い言い訳のもっくん、
みんな、浮世との関わりで、最初は歯車が少し食い違っただけなのに、ズレはだんだん大きくなって、最後には首が回らなくなる
今回の役所広司も首が回らなくなる

人を殺して、懲役喰らった務所帰りの男の再生のお話
カンヌを取った役所主演の映画「ウナギ」と設定が似ている
そう言えばウナギの監督は、今回の作品の原作者佐木隆三の作品「復讐するは我にあり」を映画化しており、繋がりを感じる

「復讐…」はろくでもない、近代的暴力に満ちた世界を描いているが
この「すばらしき世界」では、ポストモダンの福祉と寛容に満ちた素晴らしい世界が描かれている。果たして主人公は再生できるのか、それは見てのお楽しみ
もちろん、世の中素晴らしいことばかりでなく、暴力は「いじめ」という形で陰湿に残っており、大量消費とタグを組むマスコミの建前ばかりの正義感もあてにならない

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